2015年9月25日金曜日

バスケットボール分解式 その①

こんにちは、こんばんわ、KoR89こと畠山薫です。

野球の話を聞くのが好きです。理論的に進歩しているスポーツ(野球、ボクシング、バレーなど)ほど、国際的に強いという印象があります。(偏見)

バスケットボール分解式 その①


僕は高校卒業後も、バスケットボールについてそれとなく考え続けてきました。かれこれ8年くらい。ここ最近になり、それが理論的にまとまってきたと感じるので、ちょっと小出しにまとめてみたいと思います。


理論的にコアな部分をまとめると上の式になります。理論としてめちゃくちゃおもしろいかどうかは、正直よく分からないです。ただ5本ぐらい論文を読んで、僕と似た考えをした人がいなかったので、まとめました。

理論的なバックボーン

簡単に言うと、財務会計のデュポン分解式のエッセンスと、「創って、作って、売る」の三枝匡先生の業務プロセスのエッセンスの合わせ技という感じです。(多分、わからないですねw)

財務会計のデュポン分解式のエッセンス(あくまで僕が思う)とは、数字的な目標(財務会計ではROE、バスケットボール分解式では得点)と、内部の活動な関係性について概観することで、原因と結果の関係を明確にするものです。つまり、この目標達成のためには、この活動に問題がある、などが分かるということです。

「創って、作って、売る」の三枝匡先生の業務プロセスのエッセンス(あくまで僕が思う)とは、活動全体を3つ(程度)の普遍的なプロセスに分割し、それらの関係性について論ずるというものです。要素に分解するだけではなく、その関係性についても改めて考えるのです。

で、ここではバスケットボールの活動とは、「運んで、打って、入れる」という3つの活動にそれぞれ分かれていると考えています。それでは、式を見ていきたいと思います。

期待得点と全攻撃回数

まず、期待得点とは、「1回の得点回数で、入れた点数が何点か」を考えています。つまり、一回のシュートで何点入れる期待があるのかです。「運んで、打って、入れる」の「入れる」に相当します。計算方法は単純で、"全得点 / 得点回数"です。

得点回数の数え方ですが、フリースローの機会1回につき、1回の得点回数と考えています。また、1回のフリースローで、1本も入らない場合でも、0点の得点と考えます。

"期待得点"は、シュートを入れた攻撃の中にどれくらい3Pが含まれているか、バスケットカウントはあるのか、フリースローの確率は良いのかという要素によって変化すると想定されます。

ここで、全攻撃回数について触れます。僕の考えている理論では、対戦しているチームAとBは、本質的に同じ回数攻撃していると考えています。これは、あくまで理論的な操作です。ただ、こう考えることで、対戦チームの比較が容易に行えるのです。

例えば、上記の式に"全攻撃回数"をかけた場合、値は得点になります。つまり、上記の式は、得点を分解した式となります。バスケットボールが得点の大小を競うスポーツですが、得点以外に対戦チームと比較可能な値が必要だと考えました。これまでのBox Scoreで値を細かくとったとしても、その各値を対戦チーム間で比較することに何か意味があったでしょうか。

この時、各チームで同数与えられているものを想定することで、得点以外の値をチーム間で比較することが可能になると考えました。そこで、対戦しているチームの全攻撃回数は同数であると想定します。また同数なので、上記の式の最後に"全攻撃回数"をかけるような野暮なことはしません。(個人的には、"全攻撃回数が対戦チーム間で同数"という理論的な操作が、僕のバスケットボール分解式の最も大きな発明!であると思っています。

Attack率

次に、"得点回数 / シュート回数"とは、シュート率に近いと思いますが、ここではオフェンスリバウンドが続く限り、1回のシュート回が続くと考えます。「運んで、打って、入れる」の「打つ」と「入れる」の関係性に相当します。今後、便宜的にAttack率と呼ぶことにします。

Attack率は、単純なシュートの確率の良さ、オフェンスリバウンドの多さ、速攻の多さに起因し変化すると考える事が出来ます。

Challenge率

最後に、"シュート回数 / 全攻撃回数"です。すでにシュート回数と全攻撃回数については触れているので、割愛します。「運んで、打って、入れる」の「運ぶ」と「打つ」の関係性を表します。今後、便宜的にChallenge率と呼ぶことにします。

パスミスの少なさや相手のカットやスティールの大小によって変化します。


すでに各値がどのようなもので変化する可能性があるのかについては触れましたが、バスケットボール分解式をもって分析するこでで試合中の意思決定や練習メニューの構築などに役立つのではないかと思うのです。

それでは、次は実際に分析を行ってみたいと思います。