2013年10月4日金曜日

「デブ思考」の定義を考えよう Part2

こんにちは、こんばんはKoR89こと畠山薫です。
勉強を始めると、めっきりご飯食べなくなるのを治したいです(・ω<)


〜〜「デブ思考」の目的〜〜

僕が「デブ思考」の陥りやすい目的設定を次のように定義しました。
  • 目的
    • 目的の程度が大きい。
    • 特定の目標とその他の目標との相対化が行われない。
まず岡田斗司夫さんは「いつまでもデブと思うなよ」の中で、自分が「グルメ」だと自称しその際に次のような言い方で言い訳をしていました。

「「食べたいものをガマンして30年ダラダラ生きるより、食べたいものを食べて10年グルメで幸せな人生を歩みたい」と考えていた」


つまり、グルメに生きるために他の要因、つまり健康や体重について考慮に入れないという点です。この岡田斗司夫さんのグルメに生きるための行動そのものがすごい。グルメに生きるために、吉祥寺(彼の住んでいる場所)に新しく出来た料理屋さんには必ず出向くというのです。

彼は、元々オタキングを名乗るほど、その世界にどっぷりとハマった人です。彼のように何かしらに執心し、大きな目標を立てやすい(例えば彼の場合、大阪から東京に出てきて映画を作るとか)人は、基本的にはその大きな目的からのプレッシャーを感じ、目的に多くの時間を割かなければなりません。

大きな目的は、目的からプレッシャーを感じ、それを達成するために精神的なリソースや物理的なリソースを多く消費しがちになる。

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次に特定の目標とその他の目標との相対化が行われないというのは、全ての事柄を単一の目標の手段として位置させるというものです。つまり岡田さんの場合だと、グルメであるという目的のために健康を害して痩せる、つまり健康を手段として位置づけたわけです。

しかしよく考えてみると、「グルメ」であることに対して「健康」であることは、お互いに独立した価値を持つものであると言えるのではないでしょうか。結果として、「グルメ」である事のほうが重要であると決断する人はいるとしても、それは必ずしも「健康」を害することを「グルメ」であることの手段としては捉えないのです。

デブ思考は違います。全ての事柄を単一の目的に関連づけながら整理してしまうのです。全ての事柄を単一の目的に、きれいなピラミッド構造で「目的-手段」の関係を築くことは、目的に対して効率的に行動することが可能になると思います。しかしながら問題を孕んでいます。

「 しかしながら、これには欠点がある。単一の目標への集中は成功への達成への理解を助ける。しかし、それは人生の他分野における惨めな失敗との引替えにとなっているかもしれない。人生において顕著な成功を収めた多くの人は、友人や家族との関係の脆さや自分の人間としての成長阻害といった問題をかかえる場合が多い。(中略)個人的な人生の円滑な実現には幅広い人生計画への戦略が求められる。」

『グランド 現代戦略分析』 ロバート・M・グランド

言えることは、これが太っている人に対して一般の人が抱くアンバランス感の正体なのではないのでしょうか?