2013年3月8日金曜日

SKE48 秦佐和子の卒業に寄せて

今日はゼミの卒業旅行だったのですが、いささか思うところがあったのでみんなが寝静まった夜に書き始めました。さすがにゼミ生はビックリするかなw


SKE48 秦佐和子の卒業に寄せて


秦佐和子の卒業

3月7日のSKE48チームKⅡ公演で、秦佐和子自身の口より3月いっぱいで卒業する旨が伝えられました。

細かなことは、このへんを見ていただけると分かります。

SKE48秦佐和子 3月いっぱいで卒業を発表 - AKB48まとめんばー

SKE48秦佐和子の覚悟:SKE48まとめエンクラ

おおまかなこと言えば、本格的に声優への夢を追って声優学校に入り直すため、この3月をもってSKE48を卒業するとのことでした。

SKE48の憂鬱

近頃のSKE48は、嬉しいことと悲しいことが入り乱れています。

チョコの奴隷の総売上が60万枚を超えたこと、ガイシホールでライブが決まったことなどはファンの誰しもが喜べることです。個人的には生歌公演の開始や6期生加入も、SKEの未来を考えると非常に喜ばしいことだと思っています。

しかしながら、少し長い目でみると憂鬱なことが多いのも確かです。差し迫っている初期メンバーを含めた9人の卒業や元SKE支配人の湯浅さんの信任問題など、SKEがAKBの姉妹グループとして自由に振る舞えない姿を見ていて苦しくなります。

特に、日本でいま3番目のCD売上げを誇るグループとは思えないほど仕事量が少ないのが、様々なところに影響を及ぼしてきているように感じています。それがひとえに名古屋という土地柄の問題なのか、地理的な問題なのか。もしくは各メンバーの所属事務所が決まらずAKS所属だからなのか、それともレコード会社がエイベックスであることが問題なのか。もっと根本的にAKBの支店のようなポジションであることが問題なのか。

どれか一つには絞ることができませんし、おそらく全てが複雑に絡み合ってあまり自由度が高くないグループとして見えてしまいます。

そんな苦しいSKEの姿を、今回の秦佐和子の卒業でまず思い出してしまいました。

前向きな卒業

そんなSKEの姿と彼女の卒業をダブらせていましたが、彼女のブログを読むともう少し前向きなように思います。

色々な声のお仕事を頂いて、その上で 
自分の力不足、今のままでは声優になんて 
とてもなれないと言う現実をつよく感じていました。 
漠然とこのままだと、数年後には皆さんと 
一生さよならするときが来てしまうなと。
秦*卒業報告|SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba 
仕事が来る来ない云々ではなく、自身の力不足を嘆いている彼女の姿を垣間見ることが出来ます。そして同時に、彼女の声優への一途な思いを強く感じることが出来ました。

正直言うと、僕は声優にこだわらず女優やタレントといった道も彼女にはあるのではないかと思っています。タガの外れた表情や演技、バラエティでの振りへの対応で、彼女は他の人が真似できない非凡な才能を見せてくれます。むしろそのような領域こそ、彼女の持ち味が十二分に発揮できる領域なのではないかと思うのです。

しかしながら、彼女は声優に24歳になって再度挑戦する道を選びました。24歳から声優に再挑戦するということは、一般的に言って遅い挑戦であると思います。と同時に、最後のチャンスなのかもしれません。

架け橋としてのSKE48

私にとってSKEは夢へと歩き続けさせてくれた橋のような存在でした。
秦*卒業報告|SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba 
彼女は、彼女にとってのSKE48を「橋」と表現しています。

夢を追い続けるか諦めるか、その決断を保留にしながらも、0048などで声の仕事を実際に行えるようになって、夢が具体的に視界に入ったのではないのでしょうか。そういう意味で、仕事へとつないでくれた橋だったと思います。

しかしながら、もう少し拡大解釈したいなと個人的には思っています。

青春の橋

ちょっと汗臭いですが、誰しもが何かに夢中になったり、夢を語るような年代があったと思います。しかしながらそのような情熱は、自身の才能のなさや現実の厳しさなどを年をとるにつれ痛感し、徐々に沈静化してしまいます。

それは実力云々の問題ではなく、むしろ精神的な問題です。夢を追う気力そのものがなくなってしまうのです。

個人的には、夢への圧倒的な情熱こそが青春にとって必要なものだと思っています。そのような情熱は、一度失うと取り戻すことは困難です。だからこそ、そのような希少な情熱が輝く青春を、アイドルは売っているのだと思います。その一度失うと取り戻せないパワーを、僕は彼女たちからどうしても感じるのです。

声優を一度諦めかけていたという秦も、過去に青春を終えようとしていたのではないのでしょうか。むしろ、より現実的な方向(大学)に進みつつあったのだと思います。

しかしながら、声優へのくすぶる何かが、アイドルというまた違ったジャンルに挑戦することで蘇った。そこにはファンとの関係や自分の資質などを再確認があったのは言うまでもないですし、もっと大きな何かがあったのかもしれません。

秦の青春を再度蘇らせた、SKE48は青春の橋だったのです。
そういうSKE48や48グループの姿は魅力的ですし、意味のあるものだと思います。


今、僕は秦から強い青春の何かを感じます。
そんな彼女を、僕は応援せざる得ません。

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